家賃が払えないときは誰に連絡をすればよい?払えないときは何て言えばよい?など、家賃が払えないときにどうしたらよいかわからないという人も多いでしょう。払えないままにしておくと、最悪、部屋を出ていくことになります。
家賃が払えないときはどうすればよいのか、対処法をお伝えします。
滞納が常習化している場合は引っ越しも検討した方がよいことも。払えないままだとどうなるのか?注意点や滞納を回避する方法、また安い物件を探すコツについても解説します。
家賃が払えない場合は大家さんや管理会社に相談をする
家賃が払えないかもしれないと思ったら、早めに大家さんや管理会社に連絡をしましょう。払えないまま連絡もせずそのままにしておくと、大家さんにも悪い印象を与えてしまいます。家賃が払えないと伝えるのは精神的にも負担になりますが、まずは連絡をすることが大切です。
相談をすることで支払いを待ってもらえる可能性もある
家賃が払えない場合は、大家さんや管理会社に連絡をして、支払い方法など相談に乗ってもらいましょう。支払いを待ってもらえたり、分割で払うことを承諾してもらえたりすることもあります。
または、今払える分だけ支払い、残りをいつまでに払うなど、支払い方法について相談ができるケースもあります。
支払いの相談は払えない理由と支払い日の目途を伝える
家賃が払えないときには、早めに連絡をすることをおすすめします。その方が「払う意思があります」という姿勢を見せることができ、大家さんや管理会社に安心させられるからです。
さらに信頼してもらうためにも、払えない理由や支払い可能な日を伝えておくとよいでしょう。
支払い日までに家賃を用意する方法
家賃の支払い日までに払うお金がない場合、また賃料の支払いを待ってもらえるとしても、支払い予定にまでに賃料を用意しておかなければなりません。家賃を用意するには、どのような方法があるでしょうか。
給料がすぐに出るアルバイトをして稼ぐ
日払いで報酬が出るアルバイトなどをして、賃料を稼ぎましょう。今月家賃を払えないと、来月は2ヵ月分払わなければなりません。支払いを待ってもらえるとしても、それほど長くは待ってもらえないでしょう。
すぐにでもお金を稼ぐには、給料がすぐに出る仕事を探すことです。「即日払い」で検索すると、工場での仕事やコールセンターの受付、販売などさまざまな仕事が出てきます。即日払いなら、基本的に仕事をしたその日に報酬を受け取れます。
参考:即日払いのアルバイト・バイト求人情報|【タウンワーク】でバイトやパートのお仕事探し
不用品を売ってお金を作る
リサイクルショップや買取専門店などに不用品を売れば、すぐに現金を入手できます。家に本や服、食器、家電などもう使わないものがあるのではないでしょうか?
すべての品物が売れるとは限りません。予想よりも査定が低くなる場合もあるでしょう。しかし、予想外の物が高値で売れることもあります。
フリマアプリを利用するのも方法の一つですが、売れてもすぐにお金が振り込まれるわけではありません。売れるまでに時間がかかったり、発送の手間や送料がかかったりします。
ただし、売値は自分で決めることができ、リサイクルショップなどでは売れなかった物が売れることもあります。支払い日までに時間がある場合はフリマアプリを利用するのもよいでしょう。
参考:メルカリ
カードローンやキャッシングでお金を借りる
消費者金融や銀行のカードローン、クレジットカードのキャッシングなどを利用してお金を借りるのも方法の一つです。急いでいるなら、アイフルやアコム、SMBCモビット、プロミスやレイクといった次の大手消費者金融カードローンがおすすめです。
大手消費者金融カードローンは審査内容や申込時間にもよりますが、最短即日融資が可能です。契約が完了すれば、数分で銀行口座に借入可能な金額を振り込んでもらえる場合もあります。
ただし、お金を借りるには審査があります。総量規制といって年収の3分の1を超える借り入れはできないので、他社からの借り入れが多いと審査に通りません。
また、カードローンやクレジットカードの支払いが遅れている、滞納しているということがあれば、審査通過できないので注意しましょう。
家族に事情を話して家賃分を借りる
家賃が払えない場合、家族に相談してみてはいかがでしょうか。家族にお金が必要な理由を伝え、返済日や返済方法などを決めて賃料分を借りましょう。
家族が連帯保証人となっている場合、家賃が払えないと家族に連絡がいきます。突然管理会社などから連絡がいけば、家族も心配してしまうでしょう。
条件に該当すれば国の給付制度を利用できる可能性もある
家賃が払えない、失業して収入がないなどといった場合、国や自治体の給付制度を利用できるケースがあります。家賃が払えない場合、条件に該当すれば利用できるので検討してみましょう。
「住居確保給付金」は無職で収入がない場合に家賃を補助してくれる
「住居確保給付金」は生活困窮者自立支援制度における事業の一つで、解雇や病気などで仕事ができず生活に困っている人に、家賃の補助をしてくれます。
一定の要件を満たせば、原則3ヵ月間、最大9ヵ月間、賃料を受給できます(賃料は直接大家さんや管理会社に支払われます)。
離職・廃業など職を失って2年以内。もしくは離職と同程度まで給料が減少している人が対象。また、以下のように世帯収入や預貯金に関する要件もあります。
・直近の月の世帯収入合計額が、市町村民税の均等割が非課税となる額の1/12(以下「基準額」という。)と、家賃(但し、上限あり)の合計額を超えていないこと
・現在の世帯の預貯金合計額が、各市町村で定める額(基準額の6月分。ただし、100万円を超えない額)を超えていないこと
さらに、ハローワークなどでの求職活動など誠実な求職活動をすることも必要です。
支給上限額は自治体によって異なります。
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人 |
---|---|---|---|
支給上限額(月額) | 53,700円 | 64,000円 | 69,800円 |
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人~5人 |
---|---|---|---|
支給上限額(月額) | 41,000円 | 49,000円 | 53,000円 |
住居確保給付金は永久に受給できるものではありません。補助を受けながら就職したり、自営業やフリーランスの場合は仕事を増やしたりして、家賃を払える収入を得られるようにすることが必要です。
自治体独自で行う家賃補助制度を探してみる
家賃が払えないならお住まいの自治体の補助・助成制度をチェックしてみましょう。以下のような、住居に関するサポートを実施しているケースがあります。
市区町村 | 制度 | 内容 |
---|---|---|
千葉県栄町 | 結婚新生活支援補助金 | 新婚夫婦に住宅費や引っ越し費用の一部を助成 |
東京都千代田区 | 居住安定支援家賃助成 | 千代田区内に2年以上居住する高齢者・障害者・ひとり親世帯を対象に家賃助成(月額5万円まで・最長5年間)、転居一時期助成などを行う |
東京都目黒区 | ファミリー世帯家賃助成 | 18歳未満の子どもを扶養する世帯に、家賃助成(月額2万円) |
東京都目黒区 | 高齢者世帯等居住継続家賃助成 | 高齢者・障害者世帯に月額家賃の20%を助成 |
要件に概要する助成金があれば、家賃を払えないことの解決につながります。住んでいる地域の自治体に問い合わせをしてみましょう。
家賃が払えない生活なら生活保護という選択肢もある
家賃が払えないほど生活に困窮している場合は、生活保護制度を利用するのも選択肢の一つです。生活保護には8種類の扶助があり、その中の一つである住宅扶助としてアパートなどの家賃分を受給できます。
生活扶助 | 食事や衣類、水道光熱費など生活に必要な費用 |
---|---|
住宅扶助 | 家賃や地代など住むために必要な費用 |
教育扶助 | 義務教育に必要な費用 |
医療扶助 | 病気やケガの治療や療養に必要な費用 |
介護扶助 | 介護保険サービスの負担となる費用 |
出産扶助 | 出産に必要な費用 |
生業扶助 | 生計を維持する事業を営むための費用やスキルを身につける費用 |
葬祭扶助 | 葬祭にかかる費用 |
住宅扶助の基準額の上限は地域によって異なります。千葉県柏市と大阪市の住宅扶助基準額の上限額を例として挙げてみましょう。
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人~5人 | 6人 | 7人以上 |
---|---|---|---|---|---|
支給上限額 | 41,000円 | 49,000円 | 53,000円 | 57,000円 | 64,000円 |
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人~5人 | 6人 | 7人以上 |
---|---|---|---|---|---|
支給上限額 | 40,000円 | 48,000円 | 52,000円 | 56,000円 | 62,000円 |
※1人世帯は床面積に応じて、さらに限度額が決められています。
生活保護を受けるには、次のような要件があります。
- 預貯金や土地、家などは売却し生活費に充てる
- 年金や手当などを受給できる場合はまずそちらを優先する
- 働くことができれば仕事をする
- 生活費を援助してくれる親族などがいれば援助を受ける
家賃を滞納するとどうなる?払えない場合のリスクを把握しておく
家賃が払えないまま住み続けることはできないでしょう。家賃を滞納し続けるとどうなるのか?どのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。
連帯保証人がいる場合連絡がいく
賃貸物件に入居する際、連帯保証人を設定するケースも少なくありません。連帯保証人とは、入居者が家賃を払えない場合、代わりに賃料などを払う人のことです。
そのため家賃が払えないと、大家さんや管理会社は連帯保証人に連絡をします。支払い日が過ぎたとしても、すぐに連絡がいくことはありませんが、支払い日から1ヵ月を過ぎても払えない場合は連絡がいくこともあります。
また、入居者と連絡が取れない場合は、1ヵ月経たなくても連絡される可能性もあります。
大家さんや管理会社から連絡が来て支払いを求められるようなことがあれば、連帯保証人に心配をかけたり、迷惑をかけたりすることになるでしょう。
延滞損害金が発生し支払う金額が増える
家賃が払えないと、延滞損害金が発生します。延滞損害金の利率の上限は14.6%で、貸主はそれ以下で自由に利率を決められます。賃料の支払いが遅れた場合の利率については、賃貸借契約書を確認してみましょう。
延滞損害金は支払い日の翌日から発生するので、長期間払えないとその分支払い金額が増えてしまいます。
払えない状況が続くと強制退去のリスクがある
大家さんによっては、家賃が払えるまで気長に待っていてくれることもあるかもしれません。しかし、通常、払えない状況が続くと、賃貸借契約が解除され、強制退去を申告されることがあります。
家賃の滞納から1~2ヵ月くらいまでは、電話や書面などで支払いの催促がきます。払えないままにしておくと、次は「滞納が続くと賃貸借契約を解除し、法的手段を取ることがあります」という旨の内容証明郵便が来ます。
さらに払えないままにしておくと、賃貸借契約が解除され、部屋を出ていかなければなりません。裁判に進むこともあり、判決後は指定された日までに退去することになります。
引っ越し先や引っ越し代について考えなければならない
滞納が続けば強制退去となる可能性は高く、今回支払いができても来月はわからないという状態であれば、引っ越し先を探したり、引っ越し代を準備したりしなければなりません。
引っ越し業者に依頼するとなれば、一人暮らしでも5万円~7万円、家族での引っ越しの場合は10万円以上かかることも多いです。
新居に住む場合は、敷金や礼金なども必要です。住む所もなくなり引っ越すお金がない場合は、お金を工面できるまで、実家や友人の家にお世話になるなど対策を講じる必要があります。
賃貸保証会社が連帯保証人の場合信用情報に登録される可能性がある
賃貸物件を借りる際、賃貸保証会社を設定している場合は信用情報に注意が必要です。家賃が払えないと保証会社が代わりに支払いをすることになり、今度は賃貸保証会社から支払いの督促が来ます。
そこで支払いが滞ると、信用情報に登録される可能性が高いです。
カードローンやクレジットカードを新規で契約する際には審査がありますが、審査では必ず信用情報を確認します。信用情報に返済の遅延や延滞、債務整理などの情報があれば審査は通りません。
信用情報に家賃の支払いに関する延滞や滞納の情報が登録されていると、カードローンやクレジットカードの契約、住宅ローンなどの審査通過ができなくなります。
生活費がギリギリなど家賃が払えない状況になりやすい場合の対処法
家賃が払えない原因は、生活費の使い方に問題があるのかもしれません。毎月生活費がギリギリで家賃が払えない場合は、家計や家賃の見直しをしましょう。
収入と支出を把握するなど家計を見直し節約をする
家賃が払えないのは収入に見合った生活をしていないのかもしれません。毎月の支出を見直し、無駄遣いをしていないか、節約できる部分はないか見直してみましょう。
- 携帯電話のオプション
- サブスクやスポーツジム
- 目的のないコンビニ通い
- 外食やデパートのお惣菜
もちろん、必要だったり、ストレス解消になる趣味だったり、生活に欠かせないものを節約しなければならないわけではありません。ほとんど利用していないサブスクや月に数回しか行かないスポーツジムなどは利用料金がムダになるのでやめたほうが節約になります。
コンビニはいろいろなものがそろっていて、新商品などもありつい立ち寄ってしまうこともあえうでしょう。コンビニの商品は価格が高めであり、毎日のように何かしら買い物をしていると出費がかさむものです。
また、外食が多いと食費にお金がかかります。無理のない範囲で自炊を取り入れてみるとよいでしょう。スーパーのお惣菜に比べてデパートのお惣菜は高額になりがちです。
ときにはデパ地下のこだわりのあるお惣菜を楽しむのもよいですが、節約をするならスーパーのお惣菜も見てみることです。
借り入れやクレジットカードの支払いを完済する
カードローンやクレジットカードの支払いは生活費の負担になってしまうので、できるだけ早く返済するようにしましょう。
給料日前など苦しいときに、クレジットカードやカードローンでの借り入れは助かるものです。しかし、リボ払いにしていたり、借りる金額が多かったりすると、返済期間が長くなります。借り入れが増えてしまうと月々の返済も増え、家賃が払えないこともあるでしょう。
カードの利用代金は早めに支払うこと、できれば完済をしてから利用するという習慣をつけることをおすすめします。
副業やアルバイトをして収入を増やす
節約も大切ですが収入を増やすことも考えてみましょう。本業がある場合は、無理をしない範囲でできる副業を探すのもおすすめです。
週に2回程度販売や飲食店で時間制で仕事をしたり、土曜日だけイベント関係の仕事をしたりするだけでも収入は増えるものです。
在宅でできる仕事を探すのも方法の一つです。クラウドソーシングサービスなどに登録すれば、在宅での仕事も見つけやすいでしょう。デザインやアプリ開発、ライティングなどのスキルを生かせる仕事やデーや入力、アンケートやモニターなどで報酬を得られるものもあります。
在宅での仕事なら時間に縛られず、自分の都合で仕事ができるでしょう。
収入に対して家賃が高い場合は引っ越しを考える
家賃が高いとどんなに節約をしても払えないことがあります。収入に対して賃料の高い物件に住んでいるなら、もっと安い賃料の物件に引っ越しをするのも選択肢の一つです。
現在住んでいる物件が気に入っていても、毎月の支払に苦労していては精神的にも苦しくなります。本当にその物件が一番よいのか、場所や部屋の広さ、環境など視点を変えてより安い家賃の物件を探してみましょう。
家賃が払えない状況にならないために!物件選びのポイント
気に入っている物件でも家賃が払えないと住み続けることはできません。安心して住み続けるためには、無理せず賃料の支払いができる物件を選ぶことです。家賃が払えない、ということにならない物件選びのポイントについて解説します。
収入を考え無理をせず払える物件を選ぶ
家賃が払えない状況にならないためには、月収の25%~30%以内の賃料が適正と言われています。家賃は生活費の中でも大きな割合を占めるもの。月収の30%を超えてしまうと、生活が苦しくなってしまうでしょう。
無理のない支払いをするなら、月収の30%以内を目安に物件選びをしましょう。
公営住宅なら家賃が安い
自治体が提供する公的賃貸住宅(公営住宅)なら、安い賃料で物件を借りられます。公営住宅には、県営や都営、市営などがあり、地域や世帯収入によって異なりますが、3万円~6万円程度と家賃が安いことで人気があります。
ただし、公営住宅は誰でも入居できるわけではありません。低所得者向けの住まいなので、生活保護受給者であったり、月収額が低く生活に困っていたりする人が対象です。
公営住宅は礼金や仲介手数料なども必要なく、保証人がいなくても借りることが可能です。しかし、築年数が古い物件も多く、建替えや修繕などが行われている住宅もありますが、そうでない住宅もあります。
また、毎年収入額の調査があり、収入が増えるなど条件に合わなくなれば引っ越しをしなければならないこともあります。
条件次第では安くなるがデメリットを把握して選ぶ
駅から遠い、1階の部屋など、条件次第では賃料が安くなります。しかし、安いだけで選ぶと住み心地が悪い、安心して生活できないなどといったこともあります。物件を選ぶ際にはデメリットや注意点を踏まえたうえで検討しましょう。
安くなりやすい条件 | 注意点 |
---|---|
駅から遠い |
|
都心から遠い |
|
築年数が古い |
|
1階の部屋 |
|
部屋数が少ない |
|
マンションよりもアパート |
|
快速や急行が止まらない |
|
都心は家賃が高く傾向にあり、狭い部屋で我慢しなければならないこともありますが、都心から離れることで安い賃料で広い間取りの物件を見つけられます。自然環境に恵まれた地域で暮らせるのもメリットです。
また、新築は家賃が高く築年数が古いほど安くなります。古い物件は設備も古く、生活に不便さを感じることもあるでしょう。
リフォームやリノベーションをしている物件や、ていねいに修繕や管理がされている物件なら、古さが気にならない物件もあります。
シェアハウスなら家賃を安く抑えられる
物件を複数で借りて生活をするシェアハウスは、一般的に通常の賃貸物件より家賃を安く抑えられます。水道光熱費やインターネット代、日用品費なども家賃に含まれているので、消耗品など生活用品の支出を減らせるのもメリットでしょう。
また、入居する際保証金を払うことはありますが、礼金や敷金はありません。保証金も数万円なので、礼金・敷金のように何十万円もかかりません。
自分の部屋と共有スペースがあるシェアハウスは、知らない人同士が共同生活をするようなものです。知らない人との生活に抵抗がある場合は、友人と共同で部屋を借りるという方法もあります。
ただし、友人と部屋をシェアする場合でも共同生活に変わりはないので、ルールを決める、二人で生活しやすい間取りの物件を選ぶなど、注意点もあります。
もちろん、分担している家賃が払えないと相手に迷惑がかかります。反対に相手が払えないと困ってしまいます。信頼関係が崩れないよう、住む前に細かいルールを話し合っておきましょう。
条件にこだわりすぎず優先順位を決める
条件にこだわっていると家賃を抑えることができません。駅から近く、間取りも広く、商業施設も充実しているなど希望はあるでしょう。しかしすべての要望を満たす安い物件を見つけるのは至難の業です。
希望の優先順位を決め、無理なく払える賃料と希望条件の妥協点を探すことが必要です。
空き室が埋まりにくい時期に探すと家賃交渉ができることもある
引っ越しで物件探しをする人が多い時期は、優良物件もすぐに抑えられてしまいますが、部屋探しをする人が少ない時期は空き室もなかなか埋まらないものです。
特6月~8月、10月~12月は物件探しをする人も少ない時期。そのタイミングで物件探しをすれば、家賃を安くしてくれる可能性もあります。
「家賃が払えない」に関連するよくある疑問
「家賃が払えない」に関連するよくある疑問を集めてみました。参考になさってください。
Q 家賃が払えないとすぐに部屋を立ち退かなければなりませんか?
A 1~2ヵ月の滞納であればすぐに契約解除とはなりません。しかし、支払いの催促に対応しないまま3ヵ月が過ぎると、大家さんに契約解除や法的措置を取る権利が生じます。
Q 家賃が払えないとき市役所に相談するのは有効ですか?
A 市役所への相談は有効です。自治体によっては家賃の補助や助成などを行っているケースがあります。条件や対象が決まっているため誰でも受けられるものではありませんが、国が行っている補助や助成制度を紹介してくれたり、就職サポートなどをしてくれたりします。
Q 家賃が払えない場合に利用できる補助金制度はありますか?
A 住居確保給付金や、各自治体が行う結婚新生活支援補助金、ファミリー世帯家賃助成制度などがあります。要件に該当すれば補助金を受給できます。
Q 家賃を払えない場合、支払い期日を延ばしてもらえますか?
A 多くの場合可能です。ただし、長期的に滞納すると強制退去など法的措置を取られることもあるので、早めに支払うようにしましょう。
Q 家賃の支払いができそうにないときはどうすればよいですか?
A 支払い期日が過ぎてしまうようなら、早めに大家さんや管理会社に連絡をして相談をすることです。その際、いつまでに払えるか伝えられれば、支払いを待ってもらえる可能性が高いです。支払期日までに時間があるなら、物を売ったり、アルバイトをしたりしてお金を用意しましょう。
家賃が払えないときは早めに大家さんに連絡を!延滞が常習化しているなら引っ越しも検討
今は家賃が払えないけれど今後は収入も増えるので払えないということはない、ここ数ヵ月は出費が多かっただけで今後は大丈夫、ということなら、大家さんや管理会社に相談すれば問題ないことが多いです。早めに連絡をして支払いできる日を伝えましょう。
しかし、毎月家賃を払うのに苦労をしている、払えずに滞納しているといったことなら、もっと安い物件に引っ越しを検討する必要があります。払えないままにしておくと、賃貸借契約を解除されてしまい、そこから出て行かなければなりません。
今住んでいるところが気に入っているので引っ越しをしたくないなら、家計を見直したり、収入を増やしたりして、「払えない」状況にならないようにしましょう。