平成26年9月4日、ワーク・ライフ・バランスセミナー「これからの時代の働き方を語ろう!~「イクメン」男性本音トーク」を開催しました。学生・教職員26名が参加しました。
キーノートスピーチ「イクメン・イクボスが職場を変える」では、NPO法人ファザーリングジャパン理事の東浩司氏を講師にお迎えしました。初めにご自身のキャリアと育児のお話、「笑っている父親を増やす」ことをミッションとしたFJの活動紹介の後、育児は「働き方」を見直すチャンスであること、ワーク・ライフ・バランスでのシナジー(相乗効果)がビジネススキルの向上につながること等、育児を通じてのメリットとやりがいについて述べられました。また、育児に一生懸命でパタニティブルー(うつ状態)に陥らないためにも、助け合う仲間の存在は不可欠であることにも触れられました。イクメンは新しい時代の男の生き方であると同時に、男の育児が当たり前の社会にするために、FJはイクメンを死語にする団体だとも述べられ、参加者からの共感を呼んでいました。
続いて、体験談「子どもが産まれた、さて、どう働く?」では、公共政策学部福祉社会学科の朝田佳尚講師、生命環境科学研究科環境デザイン学科の鈴木健二准教授より、それぞれ育児と働き方のリアルな現状について紹介がありました。時間管理の方法から、男女共同参画が内包するリスクの指摘、職場での上司の理解の重要性、仕事の工夫の紹介など、多角的な視点から論じられました。
最後に、本音トーク「これからの生き方・働き方 多世代本音トーク」では、東氏、朝田講師、鈴木准教授に加え、若者代表として生命環境学部環境デザイン学科3回生の和田優人さん、男女共同参画推進室特別研究補助員の長谷川里奈がパネリストとして参加しました。コーディネーター、コメンテーターは小沢修司 副学長・男女共同参画室長、野口祐子 男女共同参画推進室副室長が務めました。30分と限られた時間ではありましたが、「正規・非正規の雇用システムに問題があるのではないか?」という若者からの率直な感想を含めて、男女共同参画を巡る全体的な議論がなされました。
参加者からは、「とてもリアルな話でよかったです!」「イクメンという言葉がもてはやされることに違和感を持っていたので、イクメンを死語にする、という言葉にはすごく感銘を受けました。」「男女共同参画のリスク、ということは今までに考えたことがなかったので、もやっとしていたすっきりしない部分が見えたように思いました。先生方も積極的に育児されている様子にとても好感が持てました。」など多数の感想が寄せられました。