【報告】男女共同参画推進室キックオフシンポジウム「大学における男女共同参画・女性研究者支援の推進に向けて」を開催しました。

2013年度から3年間、本学における女性研究者のための支援プログラムが文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、研究・教育の場や大学運営において男女共同参画を進めるための取り組みが始まったことを記念して、シンポジウム「大学における男女共同参画や女性研究者支援の推進に向けて」を開催しました。本学の教職員をはじめ、他大学の男女共同参画推進センターの担当者、京都府・京都市の男女共同参画担当者等、多くの参加がありました。

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概要

日時 2014年2月27日(木) 14:00〜17:00
場所 京都府立大学 大学会館2F 多目的ホール
参加者 92名(一般23名、職員37名、教員28名、学生4名)

渡辺信一郎学長からの主催者挨拶の後、下記の報告がありました。

特別講演「女性研究者の現状と京都府立大学への期待」
山村 康子 氏((独)科学技術振興機構 科学技術システム改革事業 プログラム主管)
女性研究者支援の政策動向と本事業の成果、他大学の女性研究者事業の事例紹介、府下唯一の公立総合大学としての本学への期待についてご講演いただきました。
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ロールモデル講演「未来を担う女性研究者への期待」
北川 慶子 氏(佐賀大学男女共同参画推進室室長 佐賀大学文化教育学部教授)
佐賀大学女性研究者支援モデル育成事業「三世代サポート型佐大女性研究者支援」の紹介とともに、女性研究者がキャリア形成する上で将来の自分を思い描けるロールモデルの必要性、メンターの重要性についてお話いただきました。
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パネルディスカッション「京都府立大学における男女共同参画及び女性研究者支援の現状と課題」
本学に関わりのある2名のパネリストを迎え、本学小沢修司公共政策学部教授(男女共同参画推進委員会委員)がモデレーターをつとめ、前述の山村氏、北村氏をコメンテーターとしてと題したディスカッションを行いました。
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パネリストの長島啓子 生命環境科学研究科助教からは、3名の子どもを養育しながら研究と家事・育児を同時に進める日常の時間の使い方、研究時間確保の工夫や両立支援策の環境整備、ワークライフバランスの考え方の導入が男性の働き方の改革にもつながる等、提起がありました。

続いて、本学OGでもある山下満智子氏(大阪ガス株式会社エネルギー・文化研究所 研究員、京都府立大学共同研究員)からは、民間の研究者としての自身のキャリア形成の方法、民間企業の男女共同参画の進め方について報告があり、本学の研究室の教育体制の手厚さ、教員と学生の距離の近さは強みである、といったコメントがありました。

最後のパネルディスカッションでは、公立大学における(特に採用時における)女性研究者のポジティブアクションの実現可能性への質問や、男女共同参画推進室事業における地域貢献機能の強化、自治体との連携、同窓会との連携について、議論が交わされました。参加者からの質問票の結果や、パネリスト自らの経験を踏まえた発表だったこともあり、男女共同参画を「じぶんごと」として捉える視点の醸成の一助にもなったようです。

(文責:コーディネーター 鈴木暁子)

共催:京都府立大学人権委員会・京都政策研究センター
後援:京都府

※本シンポジウムは文部科学省科学技術人材育成補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」の一環として開催しました。

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